技能講習会を開催 技術委員会
当協会は令和2年1月16日、東京・練馬区の野口興産㈱東京支店研修会場で令和元年度技能講習会を開催しました(写真)。
開会に先立ち挨拶に立った(一社)全国防水工事業協会関東・甲信支部の内田浩文支部長は「技能検定を受検するにあたっての注意点は三つある。一つ目は減点方式の試験なので約束事を守ること。二つ目は体調の管理。三つ目は試験日や時間を間違えないこと。防水は機械化できない作業であり、世の中からなくならない仕事だ。しっかり学び、見事合格を勝ち取って欲しい」と激励しました。
講習内容(受講者数)は、午前の部が塩化ビニル系シート(8名)、午後はアスファルト防水(6名)および改質アスファルトシートトーチ工法(10名)。同協会会員である施工会社および材料メーカーから講師を迎え、テキストやパワーポイントを活用した座学や講習会用架台を使用した実技の要点解説など、防水技能向上のポイントを学びました。
【告知】令和2年度前期防水施工1作業技能検定試験受検希望者調査のご案内
「都防協ニュース」No.64号を発行しました
年頭のごあいさつ
「防水業界の付加価値を向上」
会長 佐々木 浩
新年明けましておめでとうございます。
平素は当協会の活動に対して、ご支援ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、平成から令和に元号が改まり、新しい時代が始まりました。日本で開催されたラグビーワールドカップなどを中心としたスポーツの盛り上がりは、そのまま本年開催の東京五輪に繋がりそうです。その反面、自然災害の増加、10%への消費増税、技能労働者不足、働き方改革など、さまざまな問題がなかなか解決しないまま、月日だけが流れた感じもいたします。そのほか、防水業界の話題としては、当協会がプライベートライセンスなどに取り組んで参りました改質アスファルトシート常温粘着工法が、前期技能検定に新設されました。このことも含めた協会活動に対し、会員は少しでも多く参画できたか、意見を述べられたかどうか、ずっと考え続けた1年でした。
本年は東京五輪が開催するので、わくわくする気持ちがある一方、開催期間中は業界の仕事にどのような影響があるのか、多少の不安はあります。毎年この時期になると、全国各地で台風を筆頭とした自然災害に悩まされていることを考えますと、事前に対策を講じておく必要がありそうです。
さて、当協会の活動に目を向けますと、ブロック会、業務委員会、技術委員会、広報委員会、東京都技能検定推進委員会、都立高校教育推進委員会においては、数多くの事業を推進して参りました。これまで諸先輩や会員が築き上げてきたこれらの事業が、いま、花開こうとしています。
ところで、この業界は、活動をすればするほど奥が深いと改めて思います。技能検定の新しい防水施工職種を例に挙げると、関係する皆様から多大なご協力をいただいたことで、なんとか実施にこぎつけたというのが本音です。そうしたことからも、我々施工店、材料メーカー、ディーラーがもう少し企業間の垣根を越え、情報交換やさまざまな仕組み作り、仕様の改定などを一緒に行えないかと考えます。もちろん簡単なことではありませんが、そのようなことができなければ、他の業界や社会の仕組みに飲み込まれてしまうような気がします。大げさに聞こえるかもしれませんが、できること、やらなければいけないことはまだたくさんあります。仕事さえあれば良いという考えではなく、さらにもう一歩踏み込み、業界にとってより良い仕組みの構築や、業界の付加価値のさらなる向上などを目指して参ります。そのためにも当協会が積極的に協調を促し、業界関係者をまとめる接着剤のような役割を担える一年とするため、力を尽くす覚悟です。
2020年が皆様にとって良い年になることを祈念いたします。本年もよろしくお願いいたします。